2008年05月01日

Murder On The Orient Express

オリエント急行の殺人

一つ前のblog(というか2006年11月9日のblogなので丸二年前なんだけど)で読んでみたいと書いていた作品。
今回、読む機会が訪れた。

というか、あらすじは有名すぎて、しかも犯人もわかっているのだから読みにくいというかなんというか。
映画化されていたり、話題になっていたりすると、どうしても気になるものだけれど、今回読んでみて感想をば。

犯人を知らないまま読み進めるのではなく、ネタバレしてるだけに普段の推理小説を読む感覚とは少し違った感じだった。

クリスティの小説って、古き英国の匂いとか、外国のセレブな感じを非常に醸し出してくれるところがいい。
オリエント急行という舞台立ては、非常にお洒落でセレブな感じ。
映画化やテレビ放送で見ると、豪華で素晴らしい。
一度でいいからオリエント急行に乗ってみたいなと思わせる。

問題の小説の筋だけれど、一つ前のblogに書いた『そして誰もいなくなった』と同じ問題点が気になる。
どうも、後付っぽい感じが否めない。
犯人を特定していくときに役割分担を想像しながら、ポアロがしゃべっているのがどうも解せない。

推理小説は読み手に証拠やら犯人像やらを、まず見せて(ほのかに隠しつつ)そこから導き出していくものが多いけど、クリスティは犯人だとポアロが推理していく中で新事実っぽいことを掘り出していくから、「そんなのないよぉ」的なげんなり感がある。

今回もそういう部分はやっぱりあった。
ちょっと悔しいかな。


実はアガサクリスティの分本シリーズを注文している。
書店の店頭で見て、久しぶりにハードカバーの本を買って読みたくなったということと、隔週本だからそれなりに楽しめるかなと。
また形がそろった本というのは、本棚にもお洒落だし(?)飾りにもなるし。

元々文庫で持っている本もたくさん交じってくるだろうけど、実家には文庫、婚家にはハードカバーという形でかぶらないようにすれば言い訳だしなどと思う。

ちなみに第二回が『誰もいなくなった』なのだ(苦笑)。
これは読まないで飾りかな。
いや、やはりハードカバーでもう一度読んでみるか。


posted by peridot at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

And Then There Were None.

そして誰もいなくなった

アガサ・クリスティーの推理小説の中でも、とても有名な作品である。
先週末、約束していたイベントがのっぴきならぬ事情でキャンセルになって、ひまをもてあましたので、本屋にいって『名探偵コナン』の新刊本を買おうと思い立った。
で、本棚をみたのだがまだ未入荷。
仕方なく、他の本を物色していて、この本を買った。
今更ながらの、有名小説だったので、まあそれなりに期待していたわけである。

アガサ・クリスティーの推理小説では、ポアロが出てくる話が好きである。
ただ、推理小説の中ではべたな面白さのあるコナン・ドイルの方が好きなのだが、全部読んでしまったのでこれまた消去法で選ばれたわけだ。

この本の最後の解説は赤川次郎氏が書いていて、この作品を絶賛しているのだが、私にはあまりピンとこなかった。
彼女の他の作品の中では『開いたトランプ』という作品が一番好きだ。
この小説を読んだので、コントラクトブリッジというものに興味を覚えたという逸話もあり。
さらに、英国紳士・淑女が食事の後、軽い飲み物を傾けながら、談笑しつつカードを楽しむというゴージャスさ。それが、大和民族が骨までしみついている私にとって、憧れに思えたという部分もあるが。

話の内容でいうと、『アクロイド殺人事件』が面白いと思ったけれど、凝りすぎかもしれない。こういうタイプの小説の書き方ならば、いっそ筒井康隆氏の『ロートレック荘殺人事件』のタブーを扱った内容の方が、私は好みだ。
他にも『死者のあやまち』とか『ABC殺人事件』とか『スタイルズ荘の怪事件』とか『五匹の子豚』とかも読んだ。
どれも、推理小説として面白いというより、文体や英国の風習が面白く、興味深かったと思う。

さて、表題の『そして誰もいなくなった』。
ぶっちゃけていえば、連続殺人が成立はしているが、かなり偶然の産物という気がする。
この手の連続殺人の場合、アヤシイと思われた者が殺され、また容疑者が二転三転するものだが、初めからアヤシイと匂わせる人物がいないので、この辺も少し物足りなかった。
一人一人が殺されていく恐怖というものも、感じなかったし。
最後の最後にあった殺人も、どう考えてもご都合主義のようで、腑に落ちない。

推理小説の醍醐味は緻密な計算と、わかるかわからないかの前フリと、スリルとサスペンス。
そして謎解きの部分である。
名作と言われるにしては、もう少し味が欲しいと感じる。

そういえば、アガサ・クリスティーの代表作である
そして誰もいなくなった
ナイル殺人事件
オリエント急行殺人事件』の三部作。
どれも読んだことがない(汗)。

今回その一作を読んだので、後の二作も読んでみたいな、と思った。



2006/11/09再掲載分
posted by peridot at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

再出発

blogの趣旨を変えて、本の感想を書きます。
宜しくお願いします。
posted by peridot at 10:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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